にゅうた動物病院コラム

子犬・子猫を迎えた際のお家での過ごし方やごはんについて

子犬・子猫を迎えた際のお家での過ごし方やごはんについて

子犬や子猫を迎え入れた際は喜びの気持ちでいっぱいの反面、子犬や子猫のお家での過ごし方やごはんのあげ方など分からない方も多いかと思います。
子犬や子猫が健やかに成長し健康を維持する上で、お家での過ごし方やごはんの内容はとても重要な要素になります。

今回は、子犬や子猫のお家での過ごし方や日々のごはんのあげ方にはどのようなことに注意すべきかを解説し、健康で安全に過ごすためのポイントをお伝えしていきます。

目次
1.子犬や子猫を迎え入れた際のはじめの過ごし方
2.子犬のお家での過ごし方について
3.子犬のごはんについて
4.子猫のお家での過ごし方について
5.子猫のごはんについて
6.まとめ

1.子犬や子猫を迎え入れた際のはじめの過ごし方


子犬や子猫をはじめて迎え入れた際は、ついついたくさんかまいたくなってしまいますが、彼らは知らない場所に連れてこられたことで戸惑いや不安、場合によっては恐怖心を抱くことがあります。
そのため、はじめは新しい環境に慣れてもらうことがとても大切です

初日はケージやクレートなどに子犬や子猫を入れ、彼らが落ち着けるスペースを作りましょう
そして、約1週間ほどの間は、過度なスキンシップを避けるようにしましょう。

子犬や子猫が新しい環境に慣れてきたら、部屋の中で少しず歩かせたり、犬であればしつけをはじめたりして、徐々にコミュニケーションの時間を増やしていきましょう。

また、慣れてきた頃には、必ず健康診断を受けるようにしましょう。
子犬・子猫を迎えた際の健康診断や予防医療の重要性はこちらから

2.子犬のお家での過ごし方について


子犬が健康で元気に育つためには、よく遊び、よく食べ、よく寝ることが必要です。
飼い主さんが子犬と接する場合は、ごはんや遊ぶ時間などにメリハリをつけるとよいでしょう。

また、成犬の睡眠時間が1日あたり12時間ほどなのに対して、子犬の睡眠時間は1日あたり15~18時間ほど必要だといわれています
休息をとるときは静かな環境を用意し、室温を25度前後に保ってあげましょう

さらに、子犬の時期は好奇心が旺盛なため、様々なものを口にしてしまう傾向にあります
誤飲誤食事故を防ぐために、子犬の行動範囲には人の食べ物やごみ、鋭利なものなどを置かないように注意しましょう

子犬を運動させる際にお勧めしたいのが、犬の知育玩具のコングを使って遊ぶことです。
チョココロネのような形状で中にフードやおやつを入れられるので、子犬が興味を持ち遊びながら運動できます。
子犬にコングを使う際は、純正のペーストでなくふやかしたフードを入れることをお勧めしています。

また、普段のごはんでもコングをお皿代わりに使ってお代わりしながらフードを食べさせてあげるとよいでしょう。
お皿からフードをあげるとごはんをただ食べて食欲を満たすのみになってしまいますが、コングを使うことにより噛みながら食事をとることができます
それにより、子犬の噛む欲求を満たしながら疲れさせることもできるため、問題行動を減らすことが期待できます

さらに、コングは愛犬が一人でも遊ぶことができるので、忙しくて愛犬の相手ができないときにもお勧めです。


↑コングの写真

3.子犬のごはんについて


子犬を家庭に迎え入れる際は、離乳済であることがほとんどだと考えられますが、この時期に成犬用フードをごはんとしてあげることは望ましくありません。
栄養が豊富かつ消化吸収のよい子犬用フードを選ぶようにしましょう
また、歯が生えそろっていない場合は、水でふやかしてからあげるとよいでしょう

子犬期は体が成長するために十分な栄養素が必要です
しかし、一度にたくさんの量は食べられないため、ごはんの回数を1日3~4回と多めに設定しておきましょう

基本的にあげているごはんを子犬が食べていてくれれば途中でごはんを変更する必要はありません。
もし、ごはんへの食いつきが悪い場合には、トッピングやごはんを変更し内容を変えるようにしましょう。
お困りの際は当院でもアドバイスをお伝えしておりますのでお気軽にご相談ください。

4.子猫のお家での過ごし方について


子猫は子犬と異なり、様々な経緯でおうちに迎え入れることがあります。
ショップやブリーダーからお迎えした場合もありますが、特に拾ったり保護したりした猫の場合は、体力や免疫力が低下していて、寄生虫に感染しているかもしれません
これらの場合に当てはまる際は、まず健康状態を獣医師に確認してもらいましょう
長く健康に過ごすためには、適切なタイミングで予防接種や駆虫などを行うことも重要です。

ワクチンやノミ・マダニの駆除、フィラリア予防について詳しく知りたい方は下記の記事をご参照ください。
・予防医療の重要性について ~身近なワクチン接種・ノミやマダニの駆除・フィラリア予防・避妊や去勢手術のお話~

子猫も子犬と同様、ごはんをはじめ運動や睡眠などに十分な時間がとれるよう配慮しましょう。
子猫は自分でうまく体温を調節できず、急激な温度変化に弱いため、寝床には毛布を用意するとよいでしょう
特に気温の低い時期にはヒーターなど発熱するものを使用するとよいです。使用の際は熱くなりすぎないように注意しましょう。

子猫は子犬ほど誤食は多くありませんが、ひも状のものを好み、時に飲み込んでしまう場合があります
遊ばせる際は十分に注意し、家の中に裁縫糸などが落ちていないかどうか常に確認しましょう。
また、ちぎれた猫じゃらしを丸のみしてしまうケースも時々みられます
猫じゃらしなど遊んでいる玩具が古くなってきた際は、できるだけ早く買い替えるようにしましょう。

5.子猫のごはんについて


猫は犬とは必要な栄養バランスが異なり、犬よりさらに肉食傾向が強い動物ですので、猫専用のごはんを与えることが重要です

生後1か月までは哺乳期なので代用乳や母乳が中心となりますが、生後2か月にかけて離乳食を与えはじめ、徐々にドライフードへと移行していきます。
食感に急激な変化があると子猫自身が戸惑ってしまうため、気づかれないように少しずつ移行していくとよいでしょう。

6.まとめ


子犬や子猫は成長が著しく、行動や体格が目まぐるしく変化していきます。
獣医師と相談しながら、その時期に合わせたお家での過ごし方やごはんのあげ方を決めていくことが望ましいでしょう。

ごはんについては成長段階に合わせて量や食材の固さを調整し、体に大きな負担を与えないよう注意する必要があります
加えて誤飲誤食などの事故を防止するためにも、子犬や子猫を飼いはじめるときには、ご家庭の飼育環境を今一度見つめなおしてみましょう

当院では飼い主様と愛犬・愛猫が健やかに幸せに過ごせるようワクチン接種時や診察時に愛犬や愛猫との日々の暮らしへのアドバイスなども行っております。
日々の生活で分からないことやご不安なことがあれば当院にご相談ください。

避妊・去勢手術については別記事で取り上げているので、詳しくはこちらをご覧ください
犬の去勢手術とは~男の子のわんちゃんを迎える飼い主様へ~
犬の避妊手術とは~女の子のわんちゃんを迎える飼い主様へ~
猫の去勢手術とは〜男の子のねこちゃんを迎える飼い主様へ〜
猫の避妊手術とは〜女の子のねこちゃんを迎える飼い主様へ〜

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